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ページいじる時間がないので一先ず。
後から収納します。
親分とお菊さんのお誕生日の話。時差のお話。
「おや珍しい…」
電子音の歌声に呼ばれ見たディスプレイの文字は本日二度目の人の名前。
正確には二十四時時を回ってしまっているので昨日から連続でと言うべきか。
「………あ、そういえばもう今日がお誕生日、ですね」
一日違い。
自身の誕生日にはわざわざこちらの時間に合わせて朝一番に電話とカードで祝ってもらった。
こちらも明日の朝に合わせてお祝いの電話をと思ってたが…今祝いの言葉を伝えてもよいかもしれない。
「お待たせしました。にほ」
「おたんじょびおめでとぉーぅ!」
賑やかな笑い声と――おそらくクラッカーだろう。
幾重にも響く破裂音を背景に、負けないくらいの陽気な声が少しぎこちなくこちらの言葉で祝福を叫んでいた。
「ええ。お誕生日おめでとうございます、スペインさん」
思わず漏れた微笑みと共に祝いの言葉を送る。
「違うんよ、日本!今のは親分から日本への分!」
「私の分は昨日ちゃんといただいてますよ?」
「スペインではまだ日本の誕生日やねん」
「あー…時差ですね」
時計を数える。
あと八時間。
「やからな、一緒にお祝いできんねん! これって凄ぅない? なんか嬉しない?」
「そんなくだんねぇことに日本巻き込むなよ…」
背後から聞こえたのはおそらくロマーノくんの声でしょう。
電話の向こう、ざわざわとした空気がこちらにまで伝わってきて。
「なぁ、聞こえる?」
「はい。聞こえてますよ」
「せーの…」
回線の向こう。海の向こう。
色んな声で叫んでもらったおめでとう。
「………ありがとうございます」
「来年も一緒に祝おうな!」
「ええ、是非」
電話を切って。
にやけてるであろう顔を自覚して。
終わったはずの昨日から届いた誕生日プレゼントのお陰で今日は良い夢を見られそうな気がします。
後から収納します。
親分とお菊さんのお誕生日の話。時差のお話。
「おや珍しい…」
電子音の歌声に呼ばれ見たディスプレイの文字は本日二度目の人の名前。
正確には二十四時時を回ってしまっているので昨日から連続でと言うべきか。
「………あ、そういえばもう今日がお誕生日、ですね」
一日違い。
自身の誕生日にはわざわざこちらの時間に合わせて朝一番に電話とカードで祝ってもらった。
こちらも明日の朝に合わせてお祝いの電話をと思ってたが…今祝いの言葉を伝えてもよいかもしれない。
「お待たせしました。にほ」
「おたんじょびおめでとぉーぅ!」
賑やかな笑い声と――おそらくクラッカーだろう。
幾重にも響く破裂音を背景に、負けないくらいの陽気な声が少しぎこちなくこちらの言葉で祝福を叫んでいた。
「ええ。お誕生日おめでとうございます、スペインさん」
思わず漏れた微笑みと共に祝いの言葉を送る。
「違うんよ、日本!今のは親分から日本への分!」
「私の分は昨日ちゃんといただいてますよ?」
「スペインではまだ日本の誕生日やねん」
「あー…時差ですね」
時計を数える。
あと八時間。
「やからな、一緒にお祝いできんねん! これって凄ぅない? なんか嬉しない?」
「そんなくだんねぇことに日本巻き込むなよ…」
背後から聞こえたのはおそらくロマーノくんの声でしょう。
電話の向こう、ざわざわとした空気がこちらにまで伝わってきて。
「なぁ、聞こえる?」
「はい。聞こえてますよ」
「せーの…」
回線の向こう。海の向こう。
色んな声で叫んでもらったおめでとう。
「………ありがとうございます」
「来年も一緒に祝おうな!」
「ええ、是非」
電話を切って。
にやけてるであろう顔を自覚して。
終わったはずの昨日から届いた誕生日プレゼントのお陰で今日は良い夢を見られそうな気がします。
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